使ってみよう以西弁!!。使って覚える以西弁実践テクニック
以西弁は、主に東伯耆地方の言葉ですが、西伯郡とも隣接しており、昔から交流があったことから、若干、西伯耆地方の言葉が入り混じっているようです。 |
きょうとがる くわすらせんけえ 「そがに、きょうとがらでも、ええがないや。とってくわすらせんけぇ」 (そんなに恐がらなくてもいいじゃないか。取って食べたりはしないから) |
【子供の会話から】 おまいらち しとっだいや ぼいやこ しょいや 「おまいらち、何しとっだいや。なんだあ、ぼいやこか。そがなむんおもっせないけ、かくれやこしょいや」 (君たち、何をしているんだい。なあんだ、鬼ごっこか。そんなものおもしろくないから、かくれんぼをしようよ) |
【親同士の会話】 おまいね おぞい だあずご おじょ 「そら、おまいねの子は、みんなおぞいけ、よからーけど、うちげの子は、みんな、だあずごだけ、おじょするいな」 (それはお宅のお子さんは皆、利口だからよいでしょうけれど、うちの子は皆、馬鹿な子だから、苦労するわ) |
あばしれる らんば わやくそ ほんに なんぼ いってかす しらけん ばらく 「子供らちがあばしれてらんばしてけわやくそだけほんにい。なんぼいってかしてもしらけんだけばらいたったいな。」 (子供たちがあばれて乱雑にしてめちゃくちゃなんだからほんとに。いくら言って聞かせても片付けないから叩いてやったわ。) |
えんたこく おろたえて おおばえ まん 「えんたこいとったら急に客がくっだけ、おろたえてきゃおおばえだがな。ほんにきゃあ、まんのわりい」 (座り込んでたら急に客が来たので、うろたえてまあおお慌てですよ。ほんとにまあ、運の悪い) |
【農作業から帰った夫を迎える妻の会話】 とお がんじょ えらい 湯にいる ちいと たばこ 「とおから起きてがんじょしなったなあ、えらかっただらあがな。ゆにいってちいとたばこしなはれ。」 (早くから起きて元気出されましたね、大変だったでしょう。お風呂に入って少し休みなさい。) |
【若い女性と男の会話】 わら ええにょうば がいな もたぶら ちいと こえた やんばい 「わら、ほんに、ええにょうばになったなあ。がいなもたぶらして、ちいとこえたでにゃあか?」 「やんばいな事言いなんな」 (君は、ほんとうに美人になったなあ。大きな腿して、少し太ったんじゃないのか?) (いい加減な事言わないでよ) |
【子供の会話から】 なんぞ あすばい うち かたけ いけん 「なあ、なんぞしてあすばいや」 「うち、かたけしかあそべんけいけんわ」 (ねえ、なにかして遊ぼうよ) (私、半日しか遊べないからダメだわ) |
【主婦同士の会話】 よう ねえさん おまい ああにい しなれ いっとだい うち あやかり ようせん 「よう、ねえさん。おまいも、ああにい、しなれ」 「なにいっとだいな、うちゃ、あやかりだけようせんわい」 (ねえ、奥さん。あなたもああいう風にしなさいよ) (何をおっしゃるの、私は不器用だからできないわ) |
そが おがく めぐ えらい そがに たきゃあ むん だわい 「そがにおがくないや。それめえだらえらいこったぜ」 「そがに、たきゃあむんかえ?」 「だわい」 (そんなにかきまわすなよ。それをこわしたら大変なことだよ) (そんなに、高価なものなの?) (そうだよ) |
なんし わっちゃ はねこ しょおから しゃあまけ ごせ 「なんし わっちゃ、うちげの子、はねこにすっだあ。しょおからが。しゃあまけな。一緒に遊んだってごせやれ」 (なぜ 君たちは、うちの子を除け者にするんだい。いたづらっ子が。なまいきな。一緒に遊んでやってくれよ) |
【子供の会話から】 いぬる ぼいだす 「もひゃ遅いけえ、いないや」 「はやいなんとおかやんにぼいだされっど!」 (もう遅いから、帰ろうよ) (早く帰らないとお母さんに追い出されるぞ!) |
【近所のおじさんと青年の会話】 ようこら わら さあし おせ きゃほんに けつな 「ようこら。わらさあしあーとらなんだけど、おせらしなったないや、きゃほんに」 「けつな事いいなんな」 (おいちょっと。君はしばらく会っていなかったけど、大人らしくなったね、本当に!) (変な事言わないでください) |
【主婦の会話】 ねえさん ごっつお ちゃんがれえ しご にき てご ごしなれ 「よう、ねえさん、なにごっつおしなっだえ」「ちゃんがれえしごするけえ、にきに来ててごしてごしなれ」 (ねえ、奥さん、何ご馳走されるの)(あかえい料理するので、そばに来て手伝ってください) |
【主婦の会話】 おまい あんたね でこ ちゅうわい えしこ しこで 「ちょっとおまい〜、あんたねの子、でこ、うまいこと描いたっちゅうわい」 「せんせがえしこに教えてごされるしこで」 (ねえあなた、お宅の子、図画を上手に描いたらしいよ) (先生がいい具合に教えてくださるらしくて) |
ちいと わて じき ごせ どまかす 「ちいとわて食わんと、じき なあなっだけ。後でごせっちってもやらんで」 「そがにどまかすないや」 (少しずつ食べないと、すぐになくなるよ。後でくれって言ってもやらないよ) (そんなに恐ろかすなよ) |
【酔っ払いと奥さんの会話】 そがな さばんな きしゃがわりい よだきいむん こらいて よおたんぼ 「そがなとこに、さばんなんないな。きしゃがわりい。ほんによだきいむんだけ。」 「こらいてごせやれ。よおたんぼだけ」 (そんなところに、さわらないでよ。気に障る。ほんとに強欲な人だわ) (ゆるしてくれよ。酔っ払いだから) |
〜しいしい ほえる おぶらかす 「よそみしいしい運転すりゃ、あやまちして後でほえっだけ」 「そがにおぶらかすないや」 (脇見しながら運転をすれば、ケガをして後で泣きを見るよ) (そんなに驚かすなよ) |
どづく きょうとい ぞんぞ さかし ばらく 「どづかれるかと思っけ!。あがなきょうといこたしらんわ。ぞんぞがはしったけ」 「さかしにばらいたれやれ」 (殴られるかと思っよ!。あんな恐ろしい経験は知ら無いよ。寒気がしたよ) (逆に叩いてやれよ) |
ないやおい こばらがすいた めしかか しじる 「ないやおい、こばらがすいたけめしかか」 「イカなとしじれや」 「ふんだ」 (ねえ君、おなかが少し減ったからご飯食べようか) (イカでも焼けよ) (本当だ) |
【夫婦の会話】 がいけ ぞんぞがはしる にがる うねくそがわりい やいと 「がいけだらあかい。何だかきゃぞんぞがはしるけ。腹もにがるし。うねくそがわりい。やいとなとせえてごせ」 (風邪だろうか。なにかさむけがするよ。おなかもしくしくするし。気分が悪い。お灸でもすえてくれ。) |
いっかな だあずけな だらあ じょい とじくそもねぇ 「ここおってもいっかなおもしろにゃあがな。だあずけな」 「だらあがな。じょいけ。とじくそもねぇ。」 (ここに居てもすこしも面白くないね。馬鹿らしい) (そうだろう。出ようよ。意味も無い。) |
がいな いさぶれる こごむ さでくり落ちる たたん 「がいな地震で家がいさぶれて、こごまかと思ったけど、さでくり落ったがな。戸はたたんやんなるしきゃ」 (大きな地震で家が揺れて、しゃがもうかと思ったけど、転がり落ちたよ。戸は閉まらなくなるしさ) |
すたこい とじくそもにゃあ かばち しゃまけ 「ほんにわらすたこいだけ。とじくそもにゃあ事言って」 「がばちこけ。しゃあまけな」 (ほんとに君はずる賢いんだから。筋の通らない事を言って) (減らず口言うな。生意気な) |
【夫婦の会話】 おまい かたきり いっちょ げもにゃあ ぐすい おじょ 「おまいー。このさぶいにかたきりいっちょで、どこ行くだいな、げもにゃあ。ほんにぐすいだけ。おじょするわ。」 (あなたー。この寒いのにランニングシャツだけで、どこへ行くの。芸の無い。ほんとに知恵が足りないんだから。苦労するわ。) |