WRCフォトセレクション(特別企画)

 このコーナーは早稲田大学鉄道研究会(WRC)写真分科会OB有志による撮影の新旧作品を紹介します。学生時代は撮影へ一緒によく出かけたものでした。また早稲田祭や写真展等で写真分科会会員の作品展示をする機会もあり、写真の引き伸ばしを自分たちで行うなど楽しい思い出がいっぱいあります。そして写真展等で一堂に会した会員の作品を批評しあったものでした。そういう当時の雰囲気を懐古しながらすすめていきたいと思います。
 第38回は「食堂車・ビュフェ」です。国鉄時代の長距離優等列車には、当然のように連結されていて長旅の楽しみでもありました。しかし、時代の趨勢とともに食堂車は衰退していきました。最近になりクルーズトレインのような豪華列車で食堂車が連結されるようになり、また以前のように食事をしながら車窓を楽しむことができるようになりました。

撮影者
 「Y.4711D」…昭和36年 滋賀県長浜市生まれ 現在福岡県在住 昭和51年から地元中心に鉄道写真を撮影           
 「Ma」………国内・海外の蒸機が主な被写体 特にキューバ蒸機に関して造詣が深い 

 「管理人」……HP管理人


第38回 「食堂車・ビュフェ」


2M しらさぎ2号 485系12連 余呉〜近江塩津間にて 1982,2,9 撮影 Y.4711D
 この当時、しらさぎ号は6往復は全て、金沢運転所の485(489)系12連で、サシ1両、サロ2両が組
み込まれた6M6Tであった。食堂車の営業は1984年まで。


雷鳥号 485系12連 新疋田〜敦賀間にて 1982,5,28 撮影 Y.4711D
 雷鳥号は向日町運転所の485系12連が主流で、しらさぎ号と同じく、サシ1両、サロ2両が組み込まれ
た6M6Tであった。こちらは1985年の1月で営業休止となった。


雷鳥号 583系12連 新疋田〜敦賀間にて 1982,5,28 撮影 Y.4711D
 雷鳥号では583系(向日町)による運用もあり、こちらもサシ1両、サロ2両が組み込まれた6M6Tで運用
されていた。


0系新幹線 岐阜羽島〜米原間にて 1981,7,29  撮影 Y.4711D
 1975年3月の新幹線博多開業で食堂車が連結されるようになったが、編成の長い新幹線では、ビュッフ
ェもその隣にあった。




455系 “なすの2号” 久喜〜白岡間にて 1976、10,26 撮影 Ma
 東北本線の急行、455系を使用していた白河発上野行き上り「なすの2号」。8両目がサハシ455ですが、
ビュフェは営業していなかった可能性があります。 


サシ181−43 御徒町(電留線)にて 1978、6,16 撮影 Ma
 181系の特急「とき」には1978年7月まで食堂車を連結していました。161系として発注されながら、181系と
して落成したサシ181-43。サシ161改造の41・42の続番でした。 


キハ80系 “くろしお”  新宮〜三輪崎間にて 1978,8,26 撮影 Ma
 紀勢本線新宮〜和歌山間電化直前に撮った特急「くろしお」。手前から3両目がキシ80です。 


EF510 502 “北斗星” 浦和〜赤羽間にて 2010,7,18 撮影 管理人
 “北斗星” に連結されたスシ24形500番台は、サシ481とサシ489形から改造された食堂車です。
「グランシャリオ」と命名され、7号車に連結されました。


DD51 1143 “トワイライトエキスプレス” 白老〜社台間にて 2004,3,27 撮影 管理人
 トワイライトエキスプレスの3号車に連結された食堂車「ダイナープレヤデス」。これも電車食堂車改造の
ため、前後の車両との断面形状が異なっていました。


DF200 クルーズトレイン“ななつ星in九州” 日向新富〜佐土原間にて 2016,8,3 撮影 管理人
 “ななつ星”の2号車に連結されるマシフ77-7002のダイニングカー。「食を楽しむ」最高レベルクラスの車
両です。


87系寝台気動車 TWILIGHT EXPRESS 瑞風 由良〜下北条間にて 2017,6,20 撮影 管理人
 瑞風の6号車に連結されるダイニングカー「ダイナープレヤデス」。早朝撮影していると、すでに6時過ぎ
には車窓の眺めを楽しみながら朝食を満喫している乗客の姿がうかがえます。




戻る
戻る