オープンスペース 「撮影記」

      
このコーナーは最近の撮影を紹介します

第75回 「正倉院展のついで」


 正倉院展を初鑑賞してきた。今回行く気になったのは「瑠璃坏」の展示。歴史教科書で天平文化のページによく掲載されているあの青いガラス製のさかずきだ。せっかく奈良まで行くのなら、正倉院展前日はついでに近鉄を撮影することにした。当初は2日間の予定だったのだが・・・

 朝に宿泊先を出発し、通勤通学ラッシュとは逆方向の電車に乗車して関屋をめざす。関屋は一度行ってみたかった近鉄有名撮影地。駅から線路に沿った道を進んでいくと撮影地の踏切に到達できる。次から次へと短い間隔でやってくる多彩な形式の車両を気ぜわしく撮る。結局8〜11時ぐらいまで粘り、ここを通過する特急型一般型車両を多数撮影することができた。
 午後の撮影地は15時前後に赤目口で撮るプランはあったが、その時間までの撮影地は未定だった。とりあえず関屋駅に戻り、下り電車の運転席後部に陣取りロケハンしながら撮影できるポイントをメモしていく。結局乗車した電車の終点となる大和朝倉駅のホームに降りた。降りたホームから対向ホームの先端を観察していると、超望遠レンズで機器類の間隙を抜いて撮れそうな気がしたので跨線橋を渡り移動してみる。すると実際に超望遠レンズを構えてみると予想通りのアングルが撮影可能で、予定していた赤目口の前座としてここで撮影することにした。この場所でラッキーだったのが遠くで上下の"ひのとり"が離合するシーンを撮影できたこと。その後は予定通り赤目口へ移動し、秋の夕日色に染まる電車を撮影した。

5200系  大阪教育大前〜関屋間にて

80000系 “ひのとり” 大阪教育大前〜関屋間にて

22000系 大和朝倉にて

80000系 “ひのとり”離合 大和朝倉にて 

23000系 “伊勢志摩ライナー” 名張〜赤目口間にて

 1日目の近鉄撮影はまあまあの好天に恵まれ、撮影を終えてコンビニで翌日の正倉院展予約チケットを購入しようとしたら想定外の事態が発生。なんと翌日の予約チケットがすでに完売!「あら〜正倉院展の人気の高さを甘く見てたわあ〜」というわけで翌々日の予約チケットを購入し、仕方なく2泊の予定をさらにもう1泊することにした。
 
 2日目は本来正倉院展へ行く予定だったが、上記の事情で前日ロケハンしておいた別の撮影地にて午前中近鉄撮影、午後は薬師寺と唐招提寺を観光することにした。

 3日目にようやく念願の正倉院展を鑑賞し、その後時間に余裕があったのでさらに興福寺の阿修羅像も鑑賞。

 予定した日に正倉院展チケットが取れずに延泊したおかけで、美術鑑賞も鉄も充実したのは怪我の功名だった。

薬師寺 唐招提寺
正倉院展開館前の行列 マグネットのお土産


以上、奈良遠征から。他の撮影カットはHPのトップ写真等で今後に随時アップする予定。


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